てんかん

【概要】

てんかんは、脳内の異常な電気活動によって繰り返し発生する発作が特徴の病気です。犬や猫のてんかんは、原因が特定できない「特発性てんかん」と、脳の奇形や脳炎、脳腫瘍、外傷や他の疾患に起因する「構造的てんかん」に分けられます。早期診断と適切な治療が、発作の頻度や重症化を防ぐために重要です。

 

【診断】

特発性てんかんの場合は、発作の間隔や年齢などの稟告、血液検査や尿検査、およびMRI検査にて異常がないことを確認することで診断が可能です。構造的てんかんの場合は、稟告および血液検査やMRI検査などで診断をつけることが可能となります。

 

【治療】

特発性てんかんに対しては、6ヶ月に2回以上の発作が認められる・1回の発作が長い、1日に何回も発作が起こるなどの症状を認める場合に治療を開始します。治療としては、抗てんかん薬を1種類あるいは複数種類組み合わせて治療を行うことが一般的です。また、予期せぬ発作に対して緊急的に使用する坐薬や点鼻薬なども用います。構造的てんかんに対しては、それぞれの原疾患に対しての治療を行います。補助的に抗てんかん薬の使用を行うこともあります。

 

【当院における取り組み】

症状を持つ子の持病歴や現在の症状、投薬に慣れているかどうかなどを総合的に判断し、抗てんかん薬の種類や薬の形状などを飼い主様と相談しながら決めていきます。

 

【通院・入院の予測】

てんかん発作が連続して続いていたり、長時間症状が出ている場合である重度な場合は入院しての治療が必要となります。その場合は、発作の管理ができるまでの入院となりおおよそ2~5日程度かかることが多いです。また、軽度や中程度の症状でも発作の管理が安定しない場合は1週間に1回程度の通院が必要になることもあります。

 

【費用の予測】

軽度や中程度で検査を行い、治療を開始するケースであると、おおよそ2~3万程度かかります。その後の費用は通院間隔にもよりますが、発作が管理されている場合は診察とお薬で1ヶ月あたりおよそ6000~10000円程度かかります。重度で、入院治療が必要な場合は1日あたり1.5~2.5万程度かかることもあります。なお、この費用は一般的な場合の予測であり、動物の状態により異なる可能性があります。費用に関しては、診療された獣医師と詳しくご相談ください。