犬の椎間板ヘルニア
【概要】
椎間板ヘルニアは犬においてよくみられる脊髄の病気です。背骨(脊椎)の間にある椎間板が変性して突出し、脊髄や神経を圧迫する病気です。特にダックスフンドやコーギーなどの胴が長い犬種に多く見られます。発症すると、痛みや歩行困難などの症状が現れ、重症化すると麻痺や排尿障害を引き起こすことがあります。頸部や胸腰部で発生しますが、多くは胸腰部で症状が出ます。
【診断】
稟告や触診、神経学的検査およびレントゲン検査やMRI検査などの画像検査を組み合わせて診断および症状の程度を判断します。
【治療】
軽度~中程度であれば、安静に過ごさせて椎間板ヘルニアによる炎症やさらなる悪化を防ぐことが重要です。必要であれば、ケージでしばらく安静に過ごしてもらう、ケージレストを行うこともあります。また、同時に痛みを抑える鎮痛剤や回復を促す神経改善薬、および炎症を抑えるステロイドを組み合わせて治療を行います。重度であると、手術が必要になるケースもあります。手術は、突出した椎間板を除去することが目的です。
【当院における取り組み】
椎間板ヘルニアは程度やその子の性格によってどのような治療がよいか、飼い主様と相談しながら治療を決定します。時間がかかることも多いので、生活環境や生活リズムなどさまざまな要素を踏まえて適切な治療を提案します。
【通院・入院の予測】
自宅で安静に管理ができないケースであると、入院してもらって安静に過ごしてもらうよう入院管理を行うこともあります。ただ、軽度や中程度の多くの症例ですと、自宅での管理ができることがほとんどなので、週に1回や2週に1回、症状の改善具合を診察で確認します。重度であり、手術を行う場合はおよそ7~14日程度の入院になることが多いです。
【費用の予測】
軽度や中程度であれば、検査とお薬で4000~8000円程度かかります。重度であり手術が必要な場合は、手術および入院費で25~35万程度かかることもあります。なお、この費用は一般的な場合の予測であり、動物の状態により異なる可能性があります。費用に関しては、診療された獣医師と詳しくご相談ください。